スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「東京難民」--格差の流行

芥川賞を取った今話題の田中氏の「共喰い」、ちょっと読んでみたいなぁ。


さて、タイトルの上手さに惹かれて読んでみた作品。この筆者の本を読むのはこれが初めて。



私立大学の3年生、時枝修はある日、学費の未払いを理由に大学を除籍される。同時に両親からの仕送りが途絶え、実家との連絡もつかなくなった。なにが起きたのかわからぬまま、修はやむなく自活をはじめるが……夢をかなえるはずの大都会には、底なしの貧困と孤独の荒野が広がっていた。平凡な大学生の転落と放浪を通じて、格差社会の傷口をえぐる青春巨篇!


強いて言えば奥田英朗氏の「最悪」などのような下向きスパイラルの転がり系のお話。やることなすことが裏目に出てしまう。ただリアリスティックであるようで、そこまで格差社会の実体をリアルに描きこんではいないので、やや物足りないような、ゾクゾク感には少し欠ける。でも一方で、だからそこまでダークな気分にもならず、ある意味ユーモラスな明るい調子も残している。そこがいいとも言える。このシチュエーションならばもっと悲惨な小説にもできたはずだから。

「東京難民」--この小説を読むと、やはり若者らが何かの拍子でネットカフェ難民やホームレスの世界へと「落ちて」いくのは実に単純で簡単なことなのかもしれないなと思える。この主人公は男性だが、女性の場合はそれを耐え忍ぶ体力がないだろうから、普通は苦界へと強制的に、あるいは自ら身を落とすことになる。それも若ければいいが、年齢と共に商品価値はなくなっていくだろう。主人公はホームレスたちの集団の中で自分の立ち位置を見つけていくわけだが、そこに女性はいない。はて女性の東京難民は?・・・と違う方向に気持ちが向いていった。




それなりの教育を受け、平穏な家庭を営む主婦由美子の悩みは、20歳になる息子が中卒で定職をもたないこと。格差社会の現実を描く最新長編。



格差社会については、林真理子女史の「下流の宴」がちょっと前に話題になった(私はこっちの方が好み)。今、この手の本はちょっとしたブームのようだ。インドのような生まれたときからほぼ決められている格差社会、少し前までの日本の格差社会、そして今後の日本で生まれてくるような新たな形の格差社会。「東京難民」はそんなことを考えるとっかかりになるような小説かなと思う。


東京に子女を送りこんでいるお母様、お父様にちょっと読んでみてもらいたいかも(笑)。

本棚には並べないでおく。


スポンサーサイト

基本はここでした

お知らせ:
私もそして皆様も忘れていたと思われる楽天ブログ旧「翻訳者つれづれ日記」をやっと退会/削除いたしました。楽天のお買物日記はこちらに一本化します。旧がないのに新も変な話ですけれど(笑)タイトルはこのままとします。たくさんの日記と皆様のコメントを消してしまうのは少し躊躇し淋しくも思いましたが、いつまでもネット上に日記を放置しておくのもためらわれるものです。今後とも「新・翻訳者つれづれ日記」の方はよろしくお願いいたします。




さて、昨年からお話ししている坐骨神経痛?様のお尻のその後について久々に書いてみたいと思います。

一進一退を続けるお尻(太腿裏)の痛み。何度か通ったことのある女性の鍼の先生も腕は良いのですが、近所に中国鍼の施術所があるのを見つけてそこに行ってみることとしました。HPを見ると中国北京の学校に通い、その後は北京で修業し、何年かして日本に帰ってきた方のようです。

鍼好きの知人曰く「中国鍼じゃないと効かない」とのこと。彼女は生理不順を鍼で治療しています。中国鍼は日本人用の鍼よりも少し太いようです。さすがにズシンと来る「響き」はいつもの鍼よりも数段上でした。年末に3回ほど通い、通った数日間くらいはそこそこ痛みが治まり、いい感じなのですけれど、走ったり長時間出かけたりするとまた痛みが出てきます。それに保険が効かないのでお値段もお値段。今は中断しております。

ただ、鍼灸院でも、今年になって行った心斎橋のマッサージ店「WELLNESS」(ここ誰に当たってもほとんど外れがありません。アロマもありますが指圧がお勧め。深いストレッチもしてくれます)でも指摘された通り、私のお尻痛は骨や神経の問題というよりも筋肉の張り(特に腰)が原因らしく、入念なストレッチが遠いようで一番の完治への近道なのかもしれません。

そこでジムに行ったときは、運動前後のストレッチにかなりの時間を割くように心がけています。ストレッチに関しては次回のブログで。

それと即効性があり、意外に効いているのが座布団。当然って言えば当然なのかもしれませんが今まで意識したことがありませんでした。ところがあるとき友達が、

「クッション敷いて仕事してる?」

と聞くのです。仕事場ではそこそこいい椅子を買っているし・・・と答えると、

「駄目駄目、クッション敷いてみ」と。

騙されたつもりで、なぜか家にあったドーナツ型クッションを1日使ってみました(痔ではありません!)。

違う!疲れが全然違う!根を詰めて仕事をした後もじんわりとしたお尻の痛みがいつもよりずいぶん減っています。






(レビューを書くとコシヒカリ(笑)のおまけつき)


この座布団って、痔持ちの方々だけのためのものではなかったのですね。一日の大半を腰かけて仕事をしている私と同じく座業の皆様方で未使用の方は騙されたと思って円座型クッションを試してみてください。

リビングは黒、仕事場は赤ならインテリアの一部になるか?(いや相当変)と、心が動いています。


時代はとうに・・・

ご存知のように、かなりのアナログ派である。意外と思われる人が多いかもしれないが、翻訳者には理系の人間が多く、おまけに凝り性の調べ物好きの人も当然多く、アナログ派よりもディジタル派が多数を占める。PCは自作し、新しいソフトやデジタル機器などもどんどん導入して、試行錯誤しつつも活用している人々が多い。羨ましいし見習うべきである。

いつかはスマホに買い替える時が来ようが、そのときも右往左往し、結局は電話とメールしか利用しないのではないかと今から危惧するKYOKOである。このように、技術面では、半年、いや1年くらい遅れてからやっと乗っかっていく次第である。「これが西野カナ(1例)か・・・」と年末になって彼女を知る、芸能には全く疎いだんなさんといい勝負である。

「クラウド」とかいう言葉も世間には踊っていたが、ほとんど意識していなかった。ところが、今回、PCを新調して、バックアップ体制も再度整えねばな、と思ったときである。今はアクロニスで外付けPCにバックアップを取っているが、どうもアクロニスが使いづらい。それに念願のファイル共有にも失敗した。PCクラッシュは今まで1度も経験したことはないけれど、翻訳者にとっての最大の災害であることには間違いなかろう。たとえば地震や火事のように何かの事故でPCが壊れたら、近くにあるHDも壊れないわけにはいかない。

もしかして、ここでクラウドを利用すべきなんじゃないの、とはたと思い付いた(遅い、遅すぎる)。やろうと思うとその後のダッシュだけは速い。世間のオンラインストレージサービスの中で、とりあえず無料で使えるものをいくつかピックアップし、比較検討した結果、SugarSyncを導入することにした。

というのもまずSugarSyncの容量は無料で5GB。やや物足りない気がしないでもないが、無料で5GBなら、動画や重たいファイルをさほど記憶させていない私にはとりあえず十分な容量である。早速、ダウンロードして、デスクトップとノートパソコンを同期させてみた。最初にMY DOCUMENTとメール類を初期設定でダウンロードさせるには数時間かかった。容量が多い人はかなりの時間がかかるのでご注意。

結果、え、ファイル共有などで苦闘してたけど、こっちの方が全然楽、しかも共有とともにバックアップもできる。しかもそのバックアップを失う心配もない(SugarSyncでは削除ファイルもバージョンごとで記憶される)。便利だよねぇ。これで、仕事部屋のデスクでやっていた仕事を、気分転換にリビングのノートですぐに続けることができる。もちろん、ネット環境さえあればどこでも同じ。USBメモリの必要はどこにもない。

スマホ等とも同期可能。もうひとつよいところは、他の人にデータを公開したり、他の人とフォルダーを共有して共同作業したりもできるところだ。 他にも色々な機能があるので便利な使い方ができそうだ。でも、この私でも対して苦労せずに設定できる嬉しさである。

ただ、5GBではやっぱし少し心もとない。できれば最低10GBは欲しいところ。でも友達を紹介すると、使える容量がドンドン増えていきます。一人紹介すると、紹介する側とされる側両方の容量が0.5GB増える。有料アカウント(30GB~)に申し込むと、両方の容量がなんと9.5GB増える。「ここから登録」(https://www.sugarsync.com/referral?rf=brfshqo2amis7&utm_source=txemail&utm_medium=email&utm_campaign=referral)(ここからかな?)してくれると嬉しいかも(笑)。

*紹介システムが分かりにくいので(笑)、もしものときはコメントからメルアドをお知らせくださればそちらに送ります)。

ここまで読んでくださった皆様はオンラインストレージやクラウドなんかとっくに使いこなしているのだろうか。こういう使い方あるよ、こっちの方が便利だよ、などあれば聞かせていただきたい。昨日、美容院でパーマ中、美容師さん(40代男性)とそんな話をしていたら、

「iphone、クラウドにして使ってるよ。あれ便利やもんな」

とさらっと返された。駄目だ、やっぱり時代からかなり取り残されているのだと思い知る。




「ツナグ」-もう一度あの人に会えたなら

年末年始、慌ただしい中、少し読書もした。布団の中で少々酔っぱらったまま好きな本を読むのは1日の至福のとき。今年も少しずつ本棚カテゴリの中身を増やしていくつもり。



突然死したアイドルに。癌で逝った母に。喧嘩したまま亡くなった親友に。失踪した婚約者に。死者との再会を望むなんて、生者の傲慢かもしれない。間違いかもしれない。でも―喪ったものを取り戻し、生きるために会いにいく。―4つの再会が繋いだ、ある真実。新たな一歩を踏み出す連作長編小説。



作者の辻村深月さんの作品は今までに何度か読んだことがある。だが評判の良い「スロウハイツの神様」をはじめどうもピンとこなかった。一言で言うと肌が合わない作家だ。この作品を勧められたときも期待はしていなかった。ホラーやSF系以外で、こういう死者との出会い系な内容にもどうも惹かれない。たとえば、人気作家の伊坂幸太郎氏の「死神の精度」なども評判が高いが苦手な分野。まだ氏の作品の魅力について気がついていないだけかもしれないが。




ある時は恋愛小説風に、ある時はロード・ノベル風に…様々なスタイルで語られる、死神の見た6つの人間模様。


さて、「ツナグ」に話を戻そう。このタイトルからしてちょっと鼻につくなぁ(毒)と思いつつ読み始めたが、「母との再会」の章でダーと涙が出てきた。私の場合、映像では涙もろいのだが小説ではさほどでもない。ちなみにこの本では「友人との再会」の章が秀逸である。

人生半分を超える頃になると、少しずつ人との別れが始まってくる。早世した知人や恩師、父親ももう彼岸に行ってしまった。疎遠になったというのではなく、もう二度と出会うことができない人々。聞いておきたかった言葉、伝えたかった言葉、それらが宙に浮いたままになる。この作品はその琴線に触れたのかもしれない。

これからどんどん人との別れが増えてくる。いや私が先に逝ってしまうのかもしれないが(笑)。ただ、あちらの世界に知り合いが増えてくると、あちらも楽しそうに思えてきて怖さはちょっと減る。今までに飼ってきたペットたち、特にミタとも再開できるだろうし、ノワも待っている(おいおい殺すなよ)。

音楽も美術もそうだけど、自分の環境の変化と共に感じ方も変わっていく。今まで分からなかった小説の奥行きや本当の意味みたいなものが分かってくるような気がする。

たまに泣くのはいいよ。魂の浄化とまでは言わないけど。



大事なお道具たち

新年らしく(笑)、タイトル通り、たまには仕事のことも書こう。

昨年末は経費の駆け込み消費で、いろいろと仕事関連の物を買った。大物は新調したDELLのノートパソコン。やっと(遅い!)Windows7を導入。XPと比べて使い勝手が違うかと心配していたがさほどでもなかったので安心している。

だが、念願のファイル共有がやっぱりうまくいかない。以前の富士通ノーパソでも失敗し、今度こそDELL同士だから何とかなるかと思ったが駄目だった。自分では無理だと思っていたのでパソコンのプロを呼んだのだが。ちなみに私は「餅は餅屋」主義で、面倒な場所のお掃除や凝った食事、そしてPCの設定などはプロにさっさと頼むのである。その時間分、原稿を書く。経済を回すとはこういうことではないかと自分に言い訳する。

専門家が数時間かかってもHOME NETWORKが完成しなかった。おそらくXPと7との相性の問題で、7のセキュリティが強化されているためこのようなことが起こるらしい。次回デスクトップを買い替えるまでこの問題については棚上げとしよう。


7にバージョンアップしたところ、使えない辞書ソフトもいくつか出てきた。これを機に辞書もバージョンアップを図る。


・「ビジネス技術実用英語大辞典V5 英和編&和英編」
「海野さんの辞書」で有名なこの辞書の最新版が昨年夏に発売された。皆様もご存知の通り、この辞書は訳例がとてもいい。翻訳者の海野さん夫妻が何年もかけて作ったいわばパーソナルな辞書。技術翻訳者なら必携だろう。最新版もお世話になるつもり。



・「リーダーズスペシャルセット 」
リーダーズの古いものしかもっていなかったので今回、リーダーズとリーダーズプラスにコンピュータ英和がついたセット版がお得だったので購入。




・「英辞郎 第六版」
こちらも去年の春、182万語の最新版が出たのでついでに購入。訳語に問題アリという声も多いが、どの辞書にも載っていないスラング等でちょこちょこお世話になる。




今、紙の辞書だけを引きながら仕事をしている翻訳者はほとんどおるまい。今、私のPCの中には辞書が大小取り混ぜ20個くらい入っている。その他、手持ちの紙の辞書はやっぱり20冊くらい。多分、辞書も専門書もかなり少ない部類に入ると思う。どうも趣味の本を買ってしまい、仕事の本には触手が伸びない。実に良くないことだ。スカートの1枚でも買う余裕があるのなら1本の辞書を買おう。そして、PCの辞書は今までJammingで一挙に引いていたけれど、こちらもこれを機に次バージョンの「Logophile」に衣替えさせた。まだ数日しか使っていないが、Jammingよりも数段使い易い気がする。特に辞書変換が速い。


ついでに書いておくと、日頃よく使っているなぁと感じる辞書はコチラ。

 

この辺りで一般的な用語なら大抵解決する。そして、もう一つがコチラ。

・「180万語対訳大辞典」


値段に少々ビビるところ。科学・医学・工学・農学・化学・ビジネスなどの分野で実際に使用されている専門用語の対訳データベース。英和・和英各90万語(合計180万語)を収録。全ての対訳に「分野」を明記しているので、的確な訳語を検索できる。JIS用語には規格番号と名称を表示し、学術用語やMIL、IEEEなど権威ある公的機関が制定した用語も充実。こう説明されている通り、訳語に迷ったときの決め手になる。しかし、10万円はやっぱり高いのでお勧めするのは少々はばかられるか・・・


追記:
辞書類は大晦日の帰省前にamazon(プライム会員、只今無料で試用中)で注文しておいたら、1月1日にちゃんと届いていた。amazon恐るべし。

プロフィール

mskyoko

Author:mskyoko
夫と私とトイプードルのノワールとのミニマムな家族。

アラフィフ夫婦の生活もワンコがやってきて大きく変化しました。

想像したよりも50代の生活はずっと楽しいかも。

ワンコを連れて旅行三昧のセカンドライフははたして実現するかしら?

カレンダー
12 | 2012/01 | 02
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
FC2カウンター
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。