「つながらない」ということ

我々フリーランス、特に翻訳者の場合、PCとネットがなければ仕事は完全にお手上げ状態だ。2,30年前の翻訳者はきっと図書館や書店に日参し、調べ物にずいぶんの手間をかけたことだろう。今の原稿料の数倍を手にしていたと思うが、それは当然のことのようにも思う。一時代前の翻訳とはけっこう稼げる商売で、翻訳で家を建てたという話も聞かないでは無い。実際のところ、たった10年前には私は今の平均レートの1.5倍超のクライアントとお付き合いをしていた。そのペースを保つことができればリタイア後の資金ももう少し潤沢だったかもしれない。まあ時代は流れるものだ。


話がずれてしまったが、ネットは本当にありがたい。今は専門書籍を読むことも随分減って(本当は駄目!)、依頼を受けたらその分野に関する情報をネットサイトでざっと勉強する。画像や動画も充実しているので、活字を読むだけよりも感覚がつかみやすい。海外の文献も比較的容易に取得できるので用語探しも楽になってきた。ツールも同様、当然ながら翻訳者の仕事を奪うデメリットばかりではなく、効率化という大きなメリットを与えてくれる。マシンの向上もめざましい。OLの頃、しょっちゅうフリーズしていたでかくてのろいPCと比べるとSFのような世界。今後もどんどん進化していくのだろう。


こういった生活では、デジタルの世界から抜け出すことは難しく、でもだからこそそこから離れる時間を意図的に作り出すことが必要であるように、ここのところ特に思う。mixi、twitter、facebook等のSNSはとても便利で、そのおかげで今までに無かった形で交流が持てるようになった。今後も上手く付き合っていきたい(といっても利用しているのはfacebookくらいで後は放置状態。blogは書きっぱなしでいられるからやっぱり一番好き)。


「デジタルデトックス」という言葉が今もてはやされている。こういう分野ではアメリカは何でも日本の一歩先を行く国だ(笑)。私はいまだにガラケーで、タブレットPCも持っていない。どうしても外でPCが必要なときはノートを持ち運んでフリースポットを探している。翻訳者(フリーランス)としては珍しいタイプかと思う。だが、基本的には営業時間以外はいわゆるデジタルデトックスを実践したい。移り気な私であるから、今年はipadを購入し、スマホに交換して、いつでもどこでも24時間オンライン生活を送り始めるのかもしれないけど。


ただ、夕刻、仕事の画面を閉じた後は、手足を動かす営み(運動や散歩や買い物)、ゆっくりと映画やビデオや雑誌に浸るひとときは確保したい。そして移動の合間はスマホをのぞき込むのではなく紙の本を楽しむ時間でありたい。誰かと、もしくは何かとつながる世界は刺激と楽しさに満ちてはいるが、一方ではリアルな何かを失っている気もする。


「つながる」「つながっている」ことはそんなに大切で必要なことだろうか。携帯電話すらない青春時代を過ごした私にとっては、「つながっていない」ことの良さもあったように今では思う。とりあえず数日間の旅行時はオフラインの予定。まあ私の行動を知りたいという人もいないだろうし、残念ながら新規の仕事の依頼も諦めておけばよかろう。




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私も「紙好き」派(場所は取りますけどね~)

★sayoさま

本も整理したと思ったらまた買ってしまう・・・。図書館愛用派なのに。

同じく「紙」好きなのですけどkindle二は少しだけ心惹かれています(笑)。
プロフィール

mskyoko

Author:mskyoko
夫と私とトイプードルのノワールとのミニマムな家族。

アラフィフ夫婦の生活もワンコがやってきて大きく変化しました。

想像したよりも50代の生活はずっと楽しいかも。

ワンコを連れて旅行三昧のセカンドライフははたして実現するかしら?

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