恐ろしいメールとは・・・?

翻訳者つれづれ日記というタイトルにふさわしく、たまには仕事関係のネタもアップせねば、「翻訳者 ブログ」というキーワードでやってきた皆様に申し訳ない。でも意外と翻訳者でググってやってくる一見さんは少ない。安定して(?)多いキーワードが、1回づつしかネタにしていないにもかかわらず「イチロー 妻」と「小悪魔」だ。小悪魔ってそんなに興味を持つ人が多いんだろうか。

また話が脱線しかかった。本題に話を戻そう。最近、翻訳者が集まる某コミュニティでも話題になり、ちょくちょく某所でも話を聞く、ある翻訳会社から送られてくる「恐ろしいメール」。リンク先のnobaraさんも「圧力」と題してこのメールのことを書いていた。

数千人は登録翻訳者を抱えているとされる超大手の会社である。私もひよっ子時代はまあまあお世話になったが、この数年は全く付き合いがない。だから言えるのだけれど(チキンなもので・・・)、どうもこの会社には良い印象がない。ここからはごく個人的な感想なので、あまり先入観を持たれても困る。弁護すると、nobaraさんのおっしゃるようにフィードバックも丁寧らしく、新人翻訳者にとっては修業を積むにはいい場所かもしれない(だが、ミスがないわけでは絶対にないのに、不思議と私は添削がほとんど戻ってこなかった、なぜだろう)。

それはさておき、ここから送られてくるメールは以前からなぜか高圧的というか上から目線だなと思っていた。偶然だろうがかかってくる電話も妙に横柄な口調だ。他のエージェントのコーディネーターさんたちはおしなべて腰が低く、丁寧な口調の方ばかりなので特に際立つ。まあこちらはお仕事をもらう立場なので多少へーこらしていた。

その他にも、振込料やら原稿返送やらが「翻訳者」負担だったり(私のお付き合いがある中ではここだけだ)、原稿文字のカウントの仕方が翻訳者に不利だったり、何といってもレートが低い(笑)ので、何となく仕事を受けなくなっていた。

それでも、引っ越し時、様子を伺うため、住所変更等のお知らせとともにお仕事状況を尋ねてみるメールを出してみた。すると「最近の業界の様子は分かってるだろ。前と同じじゃ仕事は出せないよ」という趣旨を慇懃無礼とも言える文章で書いたメールが返ってきた。もちろんそれはこちらも重々肌で理解しているのだが、一気に数百円(100円200円のダウンではなく)のレートダウンはひどすぎる、元が元なのに・・・。これはやっぱり取引は無理だなと考えていたら、ある日契約書を返送せよというメールが送られてきた。そのようなものが郵送された覚えがないので受け取っていないと返事を出した。そうしたら再度メールで、新住所を確認し、すぐに再送すると言ってきたものの何カ月経ってもやってこない。そう言えば、以前に新たな分野を開拓しようと、別分野のトライアルをお願いしたところ、仕事を請け負っている分野のトライアルが送られてきたこともあった。

結局そのまま放置してある。いったい上記の契約書とは何だったのだろう。もしかすると、皆さんの話題にしている恐ろしいメールと関連したものであったのだろうか。

翻訳者はある意味、大元のクライアントの孫請けみたいなもので、下請けのエージェントに対して立場が低いと思われる面もある。だが、逆に翻訳者あってのエージェントであり、抱えるエージェントを大切にし、ひいては優秀な翻訳者を集めることが自らの利になる。芸能事務所と芸能人みたいなもので、Win-Winのよい関係を築いていくことが何よりも大切だと思うのだが綺麗事だろうか。会社の厳しい内情は想像がつくけれど、言葉1つ文章1つで人の気持ちって変わる。文章を仕事にしている以上、文章の持つ力を理解しておくべきなのに、どうしてわざわざ高圧的と取られる文章を送りつけるのだろう。

ともかく、私たち翻訳者は使い捨ての駒にされないようにするためには、結局は実力をつけていくしかない。世間の趨勢が刻々と変化しようとも、行動力も発想力もさほどないので、私にはそれ以外の打開策はなかなか思いつかない。今は、良い関係を保っている取引先を大事にし、そのために真摯な努力を続けていこうと思う。


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久しぶりカキコです

企画屋のとき、メーカーさんへの接し方は結構教育された記憶があります。
職人さん多いし、現場にも無理申さねばならないわけで、平時に横柄しているモンは有事に誰からも助けてもらえない。
モノが絡まない翻訳でも基本は同じでないかとも思いますが、ただ大手になれば仕組みとして有事に対応できるようになってついつい横柄になっているのでしょうか。

しかし仕事云々よりも、よい人生を送りたければ、人様への対応はしっかりしたほうが良いですよね。横柄やってると10年経って顔の相が変わってしまいそうですし、自分は受注も発注も気をつけて仕事してまいります。

こんにちは。拙ブログの記事にリンクしていただいて、どうもありがとうございます。

> 文章を仕事にしている以上、文章の持つ力を理解しておくべきなのに、どうしてわざわざ高圧的と取られる文章を送りつけるのだろう。

これ、本当にその通りですね。ときどき、「言葉の架け橋」を謳っている翻訳会社や団体なのに、それにしては文章が・・・?と思うことがあるのですが、その会社、団体の本来の質を見極める指標になるかもしれませんね(えらそーに・・・e-263)。

あと、わたしも実力を高める以外の方策は思いつきません。人様(会社も含めて)のことはともかく置いて、まず自分が精進しなければと思います。

りょうさま~。
お元気ですか?新生活はいかがですか?

おっしゃる通り、売り手、買い手という言葉があるように立場は時とともに変化します。平時にいい関係を築いておけば、イザというときに助けの手も出し、無理も聞こうというものを・・・

職人さん同様、翻訳者も結構プライドの高い職人肌の人が多い職業です(私はそうでもありませんが)。その鼻を捻じ曲げるような扱いはあとあと響いてくると思うのですがね。

りょうさんはきっと立派な社長さんになるものと信じております。今後もどうぞお見知りおきを(笑)。

この会社からくるメールは常に「お願い」がセットになっているので、最近では、あ、今度は何だろう?と何だか可笑しくなっています。図体がでかい分、今回の不況は厳しいのかなとも想像します。今後要注目かも。

翻訳会社に限らず、トップの雰囲気と社員の雰囲気はなぜかいつの間にか似通って来るものなんですよね。

PS.相変わらず大阪は暑いですねぇ。お盆休み返上でしこしこ働いております。

私はとある塾に大学院時代は非常勤のバイトとして2年、卒業後は、正社員として6年ものあいだいましたが、おっしゃるようなことをガンガン経験しました(笑)

高圧的な物言い、無礼な高みからの言動。

ああ、あんなところにこんなわがままな私がよく計8年もいたなあ(笑)でも、勉強になることもたくさんあったので、それはそれで良かったんですが。受験産業については知識があまりなかったので、今やっていけるのはこの8年のおかげですが、でも、もう二度とは戻れませんね(笑)

>結局は実力をつけていくしかない。

さすがKYOKOさん、おっしゃることがシンプルで、深い!!!

私もこれ以上にないほど同意します。あまりにも深くうなづきすぎて首がもげそうです(笑)

今、私も数社のセンターと仕事をしている形なのですが、どの会社もすごーーーく丁寧でこちらが恐縮するくらいです。
それは、人材が大事、ということをわかってくれているからなんだと思います。

その翻訳会社ってそれがわかってないんですよね。驚きです。

そしてそんな扱いをしているから
優秀な翻訳者の方々は去る=いい加減な仕事しかしない人が残る=ますます締め付けを強くしなければならない=悪循環=以下略

になるんでしょうね。

それにしても、門外漢の私にもKYOKOさんがすばらしい翻訳者さんだというのがわかります。おっしゃることがひとつひとつ私の勉強になります!今後もどうぞ勉強させてくださいね!!



過分な言葉にただひたすら恐縮しております。ありがとうございます。

受験産業も大変な仕事ですよね、実は私もその一端におりました故、想像がつきます。会社って結局、人材が命だと思うのに、それを軽視する会社も多く残念です。いつかしっぺ返しを食うだろうと意地悪く眺めています。

今は忙しい時期ですね。きょうかさんも身体にご自愛ください。ではまた♪
プロフィール

mskyoko

Author:mskyoko
夫と私とトイプードルのノワールとのミニマムな家族。

アラフィフ夫婦の生活もワンコがやってきて大きく変化しました。

想像したよりも50代の生活はずっと楽しいかも。

ワンコを連れて旅行三昧のセカンドライフははたして実現するかしら?

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